竹延ブランドを守る職人のみんなへの社長メッセージFOR CRAFTMAN

 当社が塗装工事や大規模改修工事をやっている意義を改めて考えてみたい。

 テレビ・新聞等のメディア取材もあり、いま当社には職人になりたい人が殺到している。皆さんの仕事は、もともと非常に魅力的な仕事だということを改めて理解してほしい。この仕事に憧れたり、家族を養えると思って、たくさんの人たちが皆さんの仕事を志してやってくる。

 当社は少しずつ変わってきている。カラダに安全な水性塗料を日本のどこの会社よりも使い、機械で吹き続け、女性を受け入れてきた。これは1年や2年でできたことではなく、10年、15年前からずっと私からお願いして、結果的に皆さんがやってくれなければ、今の変化はなかった。

 ここでこんな話をしたい。私は広島で生まれ、祖父は畳表の職人だった。それを嫌った父はサラリーマンだったが、私が15歳の時に病死したため、私は新聞配達をして学費を稼いだ。又、祖父は家計を助けるため再び畳の機械を動かし始めた。そう、技術さえあれば古い機械でもいつでも動かせるのである。私はそんな祖父を心から尊敬した。ただ、昔と違っていたのは畳の値段で、昔は1枚3千円から1万円したのが、2、3百円になっていた。その後、畳の需要はさらに減り、かつて百社以上あった畳表の会社はほとんど生き残っていない。そこで唯一生き残る方法は、圧倒的な技術力のみである。技術が落ちて日本人でモノづくりをする優位性を失い、海外で造るものと変わらなければこれからも生き残れない。

 だからこそ、当社は今、人材の育成に全力を挙げている。ベテランが元気なうちに技術を伝えるためである。そういう人たちがいなくなった後にただヒトを入れれば、必ずレベルは落ちる。この日本でも、別に日本人が塗り続ける必要はないだろう。ギリギリのところで今は、日本の塗装業も、竹延ブランドも残っている。それをなんとかして残すには、腕に技術をたたきこみ残すことのみである。

 職人の皆さんはどうか、より一層自分と向き合い、子供や友人、お孫さんたちに『この仕事はいいよ』と胸を張って言えるようにしていただきたい。

 これからも皆さんは常に健康に留意され、少しでも体調に不安があれば申し出てほしい。

 

 ご安全に。

2017年  社長 竹延幸雄